映画

劇場版ウマ娘はとても良い出来だった。

その中でもテイエムオペラオーがグランドスラムを成し遂げた有馬記念が映像化されたのはとても素晴らしい事だった。

 

 

やはりテイエムオペラオー以上に主人公にふさわしいエピソードを幾つも持っているウマ娘はいないんじゃないかと思ってしまう。

 

 

落札金額→非常に安く、生まれた当初はそこまで期待の大きいウマではなかった。(成り上がり系)

クラシック期→アドマイヤベガ、ナリタトップロードという同世代のライバル達との闘い

年末の有馬記念でスペ、グラスの黄金世代の戦いを最も近い所(3位)で見届ける

翌年の宝塚記念でピークアウトを迎えていたグラスワンダーに勝利し世代交代を引き受ける

 

 

和田騎手乗り替わり案→クラシック期でのテイエムオペラオーの活躍を見て新人トレーナーの和田には荷が重いのではないかと実績のあるトレーナーの元への移籍を打診されるもオペラオーがここから1敗もしないという誓いを立て翌年グランドスラムを成し遂げる。

決してエリートとされる存在ではなかったにも関わらず結果を出し才能を見抜かれ強豪チームへの移籍の勧誘を受けるも

それを拒否し最初に自分を受け入れてくれた弱小チームで最強になるみたいな誰もが好きそうな展開じゃないですか。

存在しない幻覚にも関わらず本当なら三冠も取れた才能、特に菊花賞を負けたのはお前のせいだと外野からバッシングを受け責任を感じている新人トレーナーを高笑いしながら最強はボクなのだから気にする必要はないと受け入れているオペラオーの姿が見えている

 

 

 

メイショウドトウに負けた宝塚記念→当時のG1最多勝利をかけたレースで今までのような追い込みができず2位に終わる。自身のピークアウトを悟るも次世代の成長を見届けるのが世紀末覇王と呼ばれた自身の最後の役目としいつも芝居がかった態度で悟らせず年内を走りきる

 

 

 

ラスボスとして次世代を迎え撃つ立場として出た天皇賞(秋)をアグネスデジタルに次ぐ2位、

ジャパンカップをジャングルポケットに次ぐ2位

引退レースとなった有馬記念は力を使い果たした所もあり5位に終わるがドトウと並び次世代の台頭を見届け現役を引退

 

 

3度の有馬記念全てに物語がある。

3期でやたらキタサンブラックをピークアウトした事にして話を作りたがっていた感がったけどその題材でもオペラオーがぴったりだと思うのに

種牡馬になる為に余力を残して引退が近年の馬は殆どだから